Peloton(ペロトン)エクササイズバイクで上場!本当のすごさとや日本市場への進出は?
”エクササイズバイクとトレッドミル + サブスクリプション”モデルを構築し、上場まで果たしたPeloton(ペロトン)の本当のすごさや、ビジネスモデルについてまとめています。
Peloton(ペロトン)とは
2012年設立の「フィットネスクラスとサブスクリプション」で自転車を使った有酸素運動のエクササイズをオンラインで展開している企業です。
2019年時点で、スタジオは2カ所、フィットネス用の専用器具(エクササイズバイクとトレッドミル)を売っている実店舗が37カ所あります。
2019年9月末にナスダックに上場して、ますます知名度を上げています。
2019年6月30日までの1年間での売上高は9億1500万ドル(約980億円)となっており、前年比で110%の伸び率です。5000億円までは早いかもしれません。
Pelotonのビジネスモデル
Pelotonは、家庭内で使うエクササイズバイクを2,295ドルで販売し、バイクはインターネットに接続し、オンラインでエクササイズを受講できるサブスクリプションサービスを月39ドルで提供しています。
会員数は、30万人を突破しています。
CMがあったので紹介します。
Pelotonの本当のすごさ
結論から言うとコミュニティを作ったことだと思います。お客さん同士でコミュニケーションをとることができること(応援しあえる)が本当のすごいところで、急成長の要因となっています!
まずは前提として、今後、ハードウェア + SaaS(サブスクリプションモデル)の組み合わせは増えていくと思います。フィットネス業界でこのモデルで成功したことがまずすごいですね。
このモデルで、意識的にかはわからないですが、コミュニティを作れたことが成功の秘密だと言えます。
SaaS でコミユニティといえば、SaaS のお化けみたいなSalesforce もコミュニティを作り、育てることに注力しているので、お金を生む要素がそこに隠されていると思います。
ランニングは、一人だとできない人も多いと思いますが、複数人でやる約束をしているとランニングできてしまう人が多いのではないでしょうか?この約束を守らなければという心理は、日本人にマッチすると思うので、今後日本でも市場拡大が狙えるはずです!
オンラインで受講するエクササイズクラスには、人気でカリスマ化したインストラクターだと全米からアクセスがあって、数千人が同時に受講します。
動画は、録画ではなくストリーミングなので、決まった時間に自宅の専用バイクに乗っていないとクラスを受けることができないこともいいですね。ダウンロードだと、後で見ればいいやという人が増えます。
クラス中にはカロリー消費の高い人のランキングや今まで自分が受けたクラスなども参照可能、SNS連携までできます。フィットネスとSaaSの融合が実現できています。
そして、実店舗でフィットネスマシンを展示し、よりリアルにトレーニングを体験できる空間を用意していることもいいと思います。一見、リアル店舗はいらないようにも思いますが、リアル店舗の方が、購買してくれる確率が高いので、うまく活用しています。
日本への進出は?
2019年現在では、今のところ日本進出はなさそうですが、今後はどうなるかわかりません。
アメリカと違い日本では、バイクを置くスペースが確保できている家はあまりないように思いますので、アメリカで行っているマーケティングとは全く別の戦略が必要になります。
日本では、ジム自体も、物理的距離が近い場所にあることが多いので、都市部では、お金持ちで部屋の広い人を狙う必要があると思います。アメリカは基本車移動ですが、Peloton発祥のNYは電車移動が基本なので、日本でもチャンスがあるかもとは思いますが。。
都市部以外であれば、近くにジムがない場所も多いはずで、月に5000円ぐらいで、必ず運動ができることを高い確度で約束してくれるサービスは受け入れてもらえると思います。できれば年齢層が少し高い人たちを狙いたいですね。最初は使い方がわからない年配の人たちも、エクササイズバイクとトレッドミルをネットにつなげ、人と人とをつなげれれば、かなりのユーザーを見込めると思います!
一番簡単なのは、ライザップなど日本で知名度のあるフィットネスクラブと提携することだと思います。
機材の交換要員をどうやって用意するかですが、エアコンの取り付け業者に頼んでしまうとかもありだと考えています。(繁忙期以外であれば受け入れやすいはずです)

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